アート

【レポート】『ムーミン展』行ってきました @森アーツセンターギャラリー

ムーミン展に行ってきました!
質・量ともに予想を上回る大満足の展覧会でした。
キャラクターの展覧会と思って軽い気持ちで行ったらいい意味で裏切られましたよ。

6月16日に東京では終了してしまったのですが、2021年3月まで日本全国へ順次巡回ということで、これから行かれる方の参考になればと思います。

みどころ

圧倒的ボリューム!約500点の展示品、大半が日本初公開です。
(前回2014~2015年のムーミン展では作品数約200点でしたので、倍以上です!)

フィンランドを代表する芸術家であるトーベ・ヤンソン(1914~2001)が生み出した「ムーミン」シリーズは、『小さなトロールと大きな洪水』という小説から始まりましたが、小説執筆以前にもたびたび原型となるキャラクターが描かれていました。

その原型となったキャラクターが生まれたエピソードや、有名になったムーミンが絵本、新聞連載コミック、アニメ、舞台などいろいろな形に展開していった軌跡を作品を通してたどれます。

今回の展覧会では、フィンランドにある「ムーミン美術館」からよりすぐりの作品がやってきます。「500点も貸し出して、本家の美術館は大丈夫なの?」と心配になるところですが、2000点もの所蔵作品があるので、500点貸し出しても余裕なのでしょう。

本家の美術館も気になるところですが、今回の展覧会では小説・絵本の挿絵や表紙を、トーベ・ヤンソンの筆致がわかる原画やスケッチで見ることができますし、また、小説や絵本ではみたことのない商品向けのイラストの数々にも出会うことができます。

展示構成

1.ムーミン谷の物語
2.ムーミンの誕生
3.トーベ・ヤンソンの創作の場所
4.絵本となったムーミン
5.本の世界を飛び出したムーミン
6.舞台になったムーミン
7.日本とトーベとムーミン

気になった作品

個人的に気になった作品を10点ほど紹介します。
☆流れるような線のスケッチたち
展覧会図録より
トーベ・ヤンソン「目に見えない子」スケッチ 1962年 (部分)
展覧会図録より
トーベ・ヤンソン 「ムーミンパパ海へ行く」 スケッチ 1965年
展覧会図録より
トーベ・ヤンソン 「ムーミンパパ海へいく」 挿絵 1965年頃
☆情動を感じるアートのような作品
展覧会図録より
トーベ・ヤンソン『ムーミン谷へのふしぎな旅』 スケッチ 1976年頃
展覧会図録より
トーベ・ヤンソン『ムーミン谷へのふしぎな旅』 スケッチ 1976年頃

 

☆カラフルでポップなグッズ向けイラスト

トーベ・ヤンソン 《イースターカード 原画》
1950年代 グワッシュ、インク・紙 ムーミンキャラクターズ社
トーベ・ヤンソン、ラルス・ヤンソン 《「スウェーデンの環境保全キャンペーンのポスター」》
1970年代 印刷 ムーミンキャラクターズ社

 

☆浮世絵と共通するトーベの絵

トーベ・ヤンソン《「ムーミンパパ 海へいく」挿絵》
1965年 インク・紙 ムーミン美術館
歌川広重《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》
安政4年(1857)大判錦絵 西楽堂
展覧会図録より
トーべ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』挿絵 1968年頃

 

展覧会図録より
「六十余川名所図会 薩摩 坊の浦 双剣石」歌川広重 安政3年(1856)

感想

圧倒的な作品数で、ムーミンファンでなくても楽しめるような作品自体に力を感じる展覧会だったと思います。
実は、前回の「トーベ・ヤンソン生誕100年記念 ムーミン展」(2014~2015年に全国を巡回)では、私はトーベの悩みや葛藤が強く感じられてしまって気分が暗くなり、どんよりしながら帰った記憶があります。
ですが今回はたくさんの作品からトーベを想像できるような内容で、むしろ作品からエネルギーをたくさんもらえました!
力強いスケッチの数々に必ず満足できると思います、
ぜひ行ってみてください。

混雑具合、所要時間

混雑具合 ☆☆☆★★  ほどほど
所要時間  1.5時間~2.5時間
平日16時頃で入場には待ち時間もなく、スムーズに入れました。
作品の原画は小さいものが多く、一人ずつしか見れないので混み合ってる場所もありましたが、少し待てば見られます。
空いているところからみることをおすすめします。ちなみに、1番混み合っていたのはグッズ売り場で、15分くらい並びました。

巡回予定

巡回先は、2019年7月現在

・東京(2019年4月9日(火)~6月16日(日) 森アーツセンターギャラリー)
・大分(2019年6月29日(土)~9月1日(日)大分県立美術館 )、
・石川(2019年9月28日(土)~10月24日(木) 金沢21世紀美術館)、
・名古屋(2019年12月7日(日)~2020年1月19日(日) 松坂屋美術館)

が決定しています。

以下は予定の段階。

・岩手 (2020年4月11日~5月31日(予定) 岩手県立美術館)
・大阪 詳細未定
・札幌 (2020年9月12日~11月3日(予定) 札幌芸術の森美術館)
・熊本 詳細未定
・静岡 (2021年1月23日~3月14日(予定) 静岡県立美術館)

公式ホームページ

https://moomin-art.jp