アート

【レポート】『ラファエル前派の軌跡展』@あべのハルカス美術館 たまひよデーに行ってきました!

あべのハルカス美術館(大阪・天王寺)にて、
『ラファエル前派の軌跡展』
を鑑賞してきました!

2019年10月5日から12月15日まで開催中です。

その日はたまたま「たまひよデー」(「たまご&ひよこデー」)で、「妊娠中や育児中の人とその同伴者」を対象として休館日に特別開館されていました。

私は対象者ではないのですが、
「子供が動きまわったり、大きな声で話したりするのを気にしない」一般客の入館も可能ということで、行ってきました。

 

行ってきた感想ですが、

子育て中&妊娠中の方たちに、もっと知られてほしい!!!

と思いました、とても素敵な試みです。

 

展覧会の紹介と合わせて、たまひよデーの様子もお伝えします。

展覧会主旨

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ《ムネーモシューネー(記憶の女神)》 1876-81年、デラウェア美術館 © Delaware Art Museum, Samuel and Mary R. Bancroft Memorial, 1935

 

この展覧会では、ヴィクトリア朝美術に輝かしい軌跡を残したラファエル前派の画家たちの功績と、彼らを照らしたラスキンの美学が紹介されています。

ラファエル前派とは、19世紀の中頃イギリスで美術学校がラファエロの絵画に固執していることに不満を抱き、ラファエロ(英語でラファエル)以前の美術、すなわち中世や初期ルネサンスの時代の芸術を規範とした美術家と批評家のグループです。

ラファエル前派はルネサンス以降続くアカデミーの伝統を拒否したために厳しい非難を浴びますが、「芸術は自然に忠実であるべきだ」という美術批評家ジョン・ラスキン(1819ー1900)の信念は、旧来のアカデミズムから外れた若い芸術家たちを擁護しました。

のちに、絵画、装飾芸術、工業デザインなどそれぞれの道を歩むようになる彼らは、世界規模で広がることになるアーツ&クラフツ運動の芽生えを促しました。

 

約150点の絵画や書籍、家具、ステンドグラス、タペストリーを通して「ラファエル前派」の誕生からその展開へと至る流れを一望します。

展示構成

 

展覧会は、全5章から構成されています。

第1章 ラスキンとターナー
第2章 ラファエル前派
第3章 ラファエル前派周縁
第4章 バーン=ジョーンズ
第5章 ウィリアム・モリスと装飾芸術

印象的だった展示

 

・作品ではないですが、人物相関図

ラファエル前派は女性関係でとてもゴタゴタしています。

「誰が誰の奥さんを奪った」なんて知ってしまうと、その作者の絵画の印象まで変わってしまいます。

 

・第2章は、撮影が可能でした。

 

・ウィリアム・ホルマン・ハントの作品

 

・ウィリアム・ヘンリー・ハント「ヨーロッパカヤクグリ(イワヒバリ属)の巣」

写真よりリアルに感触まで伝わってくるようです。

 

・ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「ムネーモシューネー(記憶の女神)」 

この絵に描かれるジェインは、モリスの奥さんでしたが、ロセッティと不倫関係になります。

 

・ジョン・エヴァレット・ミレイ「滝」

ジョン・エヴァレット・ミレイ「滝」1853年 油彩、板

精緻な描写でさすがミレイといった作品です。

ジョン・ラスキンの妻エフィが滝のほとりにいます。この絵は、ラスキンの肖像画を描くために向かった旅先で制作されました。

 

・ジョン・エヴァレット・ミレイ「結婚通知ー捨てられて」

ジョン・エヴァレット・ミレイ「結婚通知ー捨てられて」1854年 油彩、板 個人蔵

とても小さな作品ですが、素敵でした。

 

感想

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ《シビュラ・パルミフェラ》 1865ー70年ごろ、油彩/カンヴァス、リヴァプール国立美術館、レディ・リーヴァー・アートギャラリー

 

展覧会では、

・ターナー

・ラスキン

・ロセッティ

・バーンジョーンズ

・モリス

の作品をたくさん鑑賞できました。

ラスキンが「自然に忠実に」を信念にしていたように、写実的な絵画なのでもれなく絵が上手です。

ラスキンは批評家のはずが、岩マニアだったらしく岩の絵がとても精緻に描かれています。

バーンジョーンズは最初下手(だと思いました)でしたが、年代を経てどんどん上手で個性的な画風になっていく様子を見ることができました。

 

女性をめぐる人間関係と麗しい絵画のギャップには心穏やかにいられませんでしたが、ラファエル前派の作品を一度にたくさん見る機会は少ないので、貴重な展覧会でした。

 

たまひよデーの会場の様子・注意点

たまひよデーとは

10月21日(月)11時~15時は、たまひよデーでした。

「たまご&ひよこDAY」とは、あべのハルカス美術館にて開催されている

「マタニティや子育て中の方を対象にした、休館日貸切の特別鑑賞DAY」です。

対象
妊娠中の女性、子育て中の方及び同伴者

参加費
一般1,300円、大高生800円、中小生300円

子供が騒ぐのを気にして美術鑑賞の機会が減ったママたちに気軽に足を運んでもらおうと、平成29年から「たまひよデー」がはじまりました。過去5回実施し、毎回約200人が来場したそう。

子供が動きまわったり、大きな声で話したりするのを気にしない一般客の入館も可能でした。

 

※注意点

普段よりも、時間に制限があります。今回は11~15時の間でした。

音声ガイド、ミュージアムショップはお休みで利用できませんでした。

図録を買うことはできません。

(基本的にスタッフはお休みなので、少人数のスタッフで対応しているためだと思われます。)

会場の様子は?

今回たまたまかもしれませんが来場者が少なく、ベビーカーのお母さんもゆったり鑑賞されていました。

私が見かけたお子さん連れは、3組くらいでした。もっと来てもいいと思います!

 

もちろん、大声で走る小さなお子さんもいましたし、普通の声で談笑しながら鑑賞されている方もいて、普段とは違った雰囲気はあります。

でもそのための日なので、誰も気にした様子はなかったです。

次回のたまひよデーは?

今回のラファエル前派の軌跡展のたまひよデーは、2019年10月21日(月)でした。

 

過去あべのハルカス美術館では、私が調べた限りですが

2017年5月8日(月)「マティスとルオー」展、

2018年11月26日(月)「エッシャー」展、

2019年5月20日(月)「クマのプーさん」展

などでたまひよデーが開催されています。

 

ですので次回の開催があるとしたら、同じく会期中に1度、休館日の月曜日開催の可能性があります。

展覧会の公式ホームページや公式ツイッターで告知されますので、

子育て中や妊娠中で美術展になかなか行けない方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

今後の開催も期待しましょう!

所要時間

鑑賞の所要時間の目安

1時間~1時半

フォトスポット・謎解きゲームも

展覧会を鑑賞しながら、謎解きゲームもできるみたいです。

展覧会の楽しみ方が増えて、面白い企画ですね。

あべのハルカスチケットカウンターにて申し込み。チケット代金と別で、1000円(税込)です。

 

こちらはハロウィンの衣装を着て記念撮影ができます。10月末まででしょうか?

絵の中にも入り込めます。

 

展覧会情報

大阪展

展覧会名称  ラファエル前派の軌跡

― ターナー、ラスキンからロセッティ、バーン=ジョーンズ、モリスまで

Parabola of Pre-Raphaelitism —Turner, Ruskin, Rossetti, Burne-Jones and Morris

会期

2019年10月5日(土)~ 12月15日(日)

会場

あべのハルカス美術館

〒545-6016 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F

休館日

10月7日、21日、28日の各月曜日

開館時間

火~金/10:00~20:00、月土日祝/10:00~18:00

※入館は閉館30分前まで

主催

あべのハルカス美術館、産経新聞社、関西テレビ放送

監修

クリストファー・ニューオル、スティーヴン・ワイルドマン

企画協力

一般社団法人インディペンデント、株式会社アルティス

お問合せ

あべのハルカス美術館

TEL.06-4399-9050

展覧会公式ホームページ

https://prb2019.jp