アート

『世界を変える美しい本 タラブックスの挑戦』展に行ってきました@細見美術館

細見美術館で開催されています、

『世界を変える美しい本 タラブックスの挑戦』展

に行ってきました!

東京でやっていたときにどうしてもスケジュールが合わず、残念な気持ちだったので京都に巡回が来たと聞いてびっくりしつつ訪問です。

エネルギーがすごく、本を作る情熱をビシバシ感じる展示でした。

 

会場内撮影可だったので、展示室内の写真を交えつつレポートしたいと思います。

 

展示構成

1.ゴンド芸術と『夜の木』
2.語りから本へ、本から語りへ
3.タラブックスの歴史を刻んだ本
4.ほんのかたち the Cloth of the Mother Goddess『母なる女神の布』
5.民俗画家との本づくり

主旨・みどころ

タラブックスとは、インド南部のチェンナイを拠点とする作家、画家、デザイナーの集団です。

日本人にはあまりピンときませんが、インドには自国の絵本があまりありませんでした。

 

「どうして私たちが読むのは外国の本ばかりなのかしら」

 

こうした思いから、インドらしさを盛りこんだ本づくりがはじまったのです。

インド土着の人々や各地の部族に伝わる芸術を取り上げたのは他に類を見ない試みで、民族画家たちの作品を初めて本にした、インドのパイオニア的存在です。

 

タラブックスは、その名を世に知らしめたハンドメイド本を代表として、リソグラフ印刷や活版印刷なども取り入れています。

「社会を変える出版社」として、教育や芸術のジャンルでも多くの本を出版し、また、土着の画家に対して著作権の概念を伝えたり、従業員に教育の機会を与えるなど、より良い社会を目指して活動を続けています。

本ができるまでの映像はとても興味深いです!

手漉きの紙に、1色ずつ、1枚ずつシルクスクリーンで色を乗せていく職人さんの仕事ぶりにみとれます。

美しい原画の数々・・・

 

そして、ショップに置いてある実際の本たち!

売り物なので細心の注意を払いつつですが、試し読みすることができます。

手漉きの紙の質感や、インクとのりの匂いがして、手作り感をすごく感じられました。

日本語版と英語版があり、

日本語版は3000円台くらい、英語版の輸入本は5000~8000円くらいだったと思います。

丁寧な製本作業の映像を見た後だと、1冊1冊にどれほど手間をかけて丁寧に作られているかわかっているので、このお値段はお買い得に感じました!

私は、有名な『夜の木』がとても美しくて好みでした。

その他展示風景

第1展示室

第2展示室

第3展示室

『水の生きもの』生きものたちのデザインがユニークで、かわいいです。

『木のこと』カラフルな点描がポップです。

 

『猫が好き』猫ってどの国でも愛されてます。

『運命の輪』ヴィシュヌ神の聖なる乗り物ワシのガルーダの物語。ヒンドゥー文化を伝える。

 

混雑状況、所要時間

・混雑状況 (平日16時頃)

☆★★★★  空いてます

1作品あたりの人数  ・・・ 0・01人

ゆっくりじっくり見ることができます。
展示室に1人の時もしばしば。

 

・所要時間    40分~1時間半
展示室は3つで、作品数はあまり多くはありません。

映像を見なければ、1時間でざっくり見ることができそうです。

 

感想

本ができるまでの映像をみていて、刷るのが楽しそうだなとワクワクしました。

1枚に20行程かけ、何万冊も刷る。

20人の刷り職人、製本する職人がいて、1冊に8ヶ月かけて完成させる。

大変な手作業です。

 

また、インドの民俗文化の流布や教育に意欲的で、度々来日して講演や活動をされているその精神には、頭が下がる思いです。

 

現代に逆行したハンドメイドの本にその情熱が乗って人々に伝わってゆき、人気を得た理由がわかりました。

気になる方はぜひ展覧会に行ってみてください。

展覧会情報

細見美術館(京都)

・会期:6月25日(火)~8月18日(日)

・開館時間 : 午前10時 – 午後6時(入館は午後5時30分まで)

・休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合は、翌火曜日)

・入館料 : 一般 1,300円(1,200円) 学生 900円(800円)※( )内は20名以上の団体料金

・※障がい者の方は、障がい者手帳などのご提示で団体料金にご優待

・主  催 : 細見美術館 朝日新聞社
・後  援 : 公益財団法人 日印協会
・企画協力 : Tara Books ブルーシープ

 

※8月31日~10月6日 三菱地所アルティアム(福岡)に巡回予定です。