アート

『トルコ至宝展』に行ってきました@京都国立近代美術館

トルコ至宝展に行ってきました!

華やかなイスラムの装飾模様が好きなので楽しみにしていました。

あまり下調べせず行ったのですが、とにかくチューリップ、チューリップ、チューリップだらけ!

チューリップを中心にすべての芸術品が彩られており、ですがそこからトルコの文化にも広がり大変興味深い内容でした。

展示品をみながらトルコの人の生活、スルタン(王)の暮らし方、変わった奴隷制度などを知り
終始「へえ~っ」と面白く、とても楽しい展覧会でした!

展示構成

展覧会ホームページより

第1章 トプカプ宮殿とスルタン

第2章 オスマン帝国の宮殿とチューリップ

第3章 トルコと日本の交流

開催主旨・みどころ

トルコは、アジアとヨーロッパにまたがる交易の要地です。

本展では、多様な芸術や文化を受容してきたトルコ・イスタンブルのトプカプ宮殿博物館が所蔵する貴重な宝飾品、美術工芸品約170点を見ることができます。

また、日本とトルコの友好を未来につなげることを願い、トルコと日本の交流を示す品々も展示します。

トルコの豆知識

チューリップ大好き

展覧会ホームページより

なぜトルコでチューリップが特別に愛されているかというと、トルコの宗教と国家両方につながりがあるからです。

・トルコ語でチューリップ(ラーレ)が、神(アッラー)の文字配列の入れかえである

・ひとつの球根からひとつの花しか咲かない唯一性が、唯一神アッラーと親和した

・トルコ語のチューリップ(ラーレ)が、逆から読んだら三日月(ヒラール)=トルコ国旗のシンボルになる

などなど。

チューリップ愛は強く、さまざまな色や形の品種が生産され、チューリップ専用の花瓶までありました。

オスマン帝国時代の文化

 

展覧会ホームページより

・オスマン帝国時代は奴隷制度があり、ハレムの女性は全員異教徒からの奴隷でした。といっても昇給があったり、待遇はよかったのです。

・最盛期はトプカプ宮殿に1000人いたとされるハレムの女性は、容姿の美しさだけでなく、教養や話し上手さが重要視されました。

・変わった奴隷制度があり、異教徒の少年を改宗させてスルタンの身の回りの世話などをさせ、見込みのあるものは高官になりました。

・トプカプ宮殿では「フルーツの間」という食堂があり、とても美しい部屋ですが、ここで王は一人で食事をしました。誰かと食事をすることで権力争いの種を作らないようにするためです。

信仰を大切に

展覧会ホームページより

・兵士のヘルメットにスプーン!が刺さっています(写真)。スプーンには、ムハンマドの言葉がかかれています。宮殿でスルタンから食事を振舞われた際、このスプーンを使って食べたそうです。

・預言者ムハンマドの肌は薔薇の香りがしたという伝承があるため、礼拝時には薔薇の香りの水を手に受けることになりました。特に白い薔薇は、ムハンマドの汗から生まれたと言われています。

・偶像崇拝が禁止なので、モスクにはメッカの方向を示すアーチ状のくぼみがあり、そこに向かって礼拝をします。

・「清潔は信仰の半分である」と言われ、ハマム(公衆浴場)に行って身を清めることも信仰の形とされました。

日本とのつながり

1890年トルコから日本に来た船、エルトゥールル号(明治天皇に献上する品を積んでいた)が帰りに台風で沈没してしまい、600名以上が海に投げ出されてしまう事件がありました。(エルトゥールル号遭難事件)
その時、地元の日本人は海に投げ出されたトルコ人の救出、介抱にあたりましたが、500名以上の犠牲者が出ました。
後日、民間人ながら日本国内で義援金をあつめ、トルコまで持っていったのが山田寅次郎です。

この事件での日本人の行動は、日本とトルコの友好の架け橋となりました。

100年以上前のこの出来事をトルコ人は今でも覚えていて、恩を感じているため今でも親日なのだといいます。

今でもトルコで1番有名な日本人は、この山田寅次郎だそうです。

感想

 

展覧会ホームページより

チラシのイメージから、金細工と宝飾品のキラキラな展覧会と思いこんでいましたが、それだけでなくスルタンの衣装・食器・武器・書籍などトルコの歴史文化を伝える多様な品々が展示され、骨太な展覧会でした。

文化的な背景の説明もあり、面白くてトルコにとても興味がわきました。

そして展覧会を見ていくにつれ、「もしかしてトルコの人って、いい人なんじゃ!?」

という思いがどんどん強まりました。

スルタンが権力争いを起こさないため1人でご飯を食べたり、奴隷の待遇はしっかりしていたり。

500年もの間平和に国を治めたオスマン帝国なだけあって、制度がしっかりしているのですね。

100年以上前の日本から受けた恩をまだ忘れていないこと、また、この間6月にトルコの大統領がお忍びでこの展覧会に訪れ、大量にお土産を置いていったそうです。

やっぱりいい人かも・・・。

 

会期終了までわずかなのですが、そんな面白いトルコの文化が知れるトルコ至宝展にぜひ行ってみてください。

混雑状況、所要時間

・混雑状況(平日17時頃  ※夜間開館日)

☆☆★★★

平日の夜だったからか、比較的すいてました。

小さくて細かい展示品は順番待ち発生。

1作品あたり平均1人~2人

 

・所要時間 1時間半~2時間半

展示品の数は170点なのですが、至宝というだけあって一つ一つに見応えがあります。

音声ガイドもあり、トルコ文化の豆知識を聞きながら展示品を見られるのでおススメです。

展覧会情報

「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」

会期:2019年6月14日(金)~7月28日(日)
会場:京都国立近代美術館(岡崎公園内)(京都市左京区岡崎円勝寺町26-1)
開館時間:9:30〜17:00
※6月中の金・土曜日は20:00まで、7月中の金・土曜日は21:00まで開館。 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:毎週月曜日、7月16日(火) ※ただし7月15日(月・祝)は開館。
観覧料:一般 1,500円(1,300円)、大学生 1,100円(900円)、高校生 600円(400円)
※( )内は前売り・団体料金。団体料金の適用は20名以上。
※中学生以下、心身に障がいのある人と付添者1名は無料(入館の際に証明できるものを提示)。
※本料金でコレクション展も観覧可。

展覧会ホームページ